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仮面ライダー、 ファンを飽きさせない 「型破りな戦略」  

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仮面ライダーシリーズ、45年間 ファンを飽きさせない型破りな戦略とは?

今年で45周年を迎えた特撮ヒーロー「仮面ライダー」シリーズ。
中高年には、藤岡弘(当時)演じる本郷猛の仮面ライダー1号、続いて2号、V3、アマゾンなどの初期ライダーがお馴染みだが、いわゆる「平成ライダー」では母親層の取り込みにも成功。複数のライダーが登場するのも当たり前、斬新なテーマを取り入れるなど、実験的な試みを繰り返してきた。10月からの『仮面ライダーエグゼイド』も話題を集める中、45年の紆余曲折の歴史を振り返りながら、今ではイケメン俳優の登竜門ともなった仮面ライダーの型破りな挑戦や衰えぬコンテンツ力の秘密に迫ってみよう。

一世を風靡した“昭和ライダー”も“新たなヒーロー像”に敗北

1971年から放送された初期ライダーは、悪の秘密結社・ショッカーによってバッタの能力を持つようにされた“改造人間”。この設定自体が当時としてはかなり斬新だったが、ルックスも昆虫の複眼を持つバッタ人間だった。それまで人気を博していた「ウルトラマン」シリーズやロボットヒーローのように巨大ではなく、等身のヒーローであり、変身ベルトによる変身シーンも当時の少年たちの心をつかみ、たちまち大人気となった。また、「仮面ライダーカード」をおまけに付けた仮面ライダースナック(よく食べた)や、「変身ベルト」(持っていた)」といった玩具の大ヒットもあり、キャラクタービジネスの先駆けともなった画期的な作品でもあったのである。

「『仮面ライダー』は一世を風靡するものの、その後『機動戦士ガンダム』のアムロ的な“ナヨナヨした少年=自分に近い存在”が主人公という作品が、少年のみならず大人にもウケるようになり、仮面ライダーシリーズは子どもっぽいし古臭い…というイメージが子どもの間にも定着してしまいます。そしてライダーシリーズは徐々に低迷していき、1988年の『仮面ライダーBLACK RX』を最後に、TVシリーズはいったん休止してしまうのです」(エンタメ誌編集者)



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仮面2

イケメン俳優の登竜門として確固たる地位を確立した“平成ライダー”


その流れが一変するのが、2000年の『仮面ライダークウガ』(オダギリジョー主演)に始まる、いわゆる「平成ライダー」シリーズからだ。昭和ライダーには必須だった人造人間という設定が排除され、悪に対しては警察と連携したり、カッコいい変身フォームの導入などで再び脚光を浴びる。『仮面ライダーアギト』では、ついに3人のライダーが登場する事態にまでなるが、賀集利樹、要潤といったイケメン若手俳優が登場してくると、子どもと一緒に見ていた母親層の人気も獲得。
以降
綾野剛  『仮面ライダー555』
水嶋ヒロ 『仮面ライダーカブト』
佐藤健  『仮面ライダー電王』
瀬戸康史 『仮面ライダーキバ』
菅田将暉 『仮面ライダーW』
福士蒼汰 『仮面ライダーフォーゼ』
そして前作『仮面ライダードライブ』の主演を務め、今、ドラマや映画への出演が続く竹内涼真など、ついに“イケメン俳優の登竜門”という方程式を作るまでに至ったのである。

「2005年の『仮面ライダー響鬼』のころには、すでに“イケメン方程式”ができ上がっていたのですが、この作品は大いに物議をかもしました。まずは主人公に33歳(役の年齢は31歳)の細川茂樹さんを抜擢。ライダーは登場せず、“鬼”と呼ばれる戦士が楽器をモチーフにした武器で敵と戦うという設定にし、変身ベルト的なものも存在せず、基本的には“鬼”と関わった少年の成長する姿が主題…という内容だったんです。様々なルールを壊した実験的な作品でした。2002年の『仮面ライダー龍騎』も、13人ものライダーが登場し、最後のひとりになるまで戦い続けるといった混沌とした内容でしたが、平成ライダーは単なる“勧善懲悪”の物語ではなく、ヒーロー像も内容もけっこう時代によって試行錯誤してきた作品なんです」(前出・編集者)
かつてのフォーマットを踏襲しつつも人間ドラマとしての側面が強調された。

現在のライダーの基本フォーマットは、かつての変身ベルト的な“ハード”と様々な形態にフォームできる多種多様な“ソフト”を駆使して、ライダーキックのような格闘技的な技も繰り出すというものだが、やはり特徴としてはどんどん形や機能を変えていく武器がキーポイントで、現代の進化するハイテクのイメージと重なるところがある。 内容も、当初は敵である主人公以外のライダーも実は深い苦悩を抱えており、いつしか主役ライダーとわかり合って仲間になる…という人間ドラマになっており、特撮で育ってきた親世代も楽しめる深い内容になっているのだ。

そして10月2日から放送される新ライダー『仮面ライダーエグゼイド』は、デジタルゲームの力で謎のゲームウイルスと戦うという、まさに今どきの内容。 決して平坦な道を歩んできたわけではなく、様々な試行錯誤・紆余曲折を経て、いつの時代、どんな世の中であっても変化を恐れず、大胆に“進化”してきたライダーだからこそ、45周年を迎えることができたのだろう。

今後も仮面ライダーには、視聴者の期待や予想をよい意味で裏切ってくれるアプローチを期待したいものである。



引用:ORICON STYLE
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