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ASUKA逮捕報道の裏で ①マスコミの過熱取材の是非  

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まるで見世物小屋のASKA逮捕劇   テレビ局は常軌を逸していた  

 NEWSポストセブンの記事

我々、一般人さえも、一目見て「変だ」と感じた今回のテレビ報道。各局はこの騒ぎに、どう対応するのだろうか?

ここからNEWSポストセブンの記事
そのテレビ局の報道姿勢をコラムニストのオバタカズユキ氏が批判する。



先月28日の日本のマスコミ(≒テレビ)は、完全に常軌を逸していたということを、あらためてココに記しておきたいと思う。

 午後2時30分頃、まず初めにNHKと共同通信が「ASKA被告逮捕へ。覚醒剤使用容疑」といった速報を流した。すると、ワイドショーを放送中の民放各社が待っていましたとばかりに、次々とニュース速報に切り替え、テレビの世界がASKA祭り状態となった。

 と、ここまでは、大物芸能人が何かしでかした時に、まあ、よくあるパターンだ。だが、あの日、異常だったのは「逮捕へ」と報じられてから、実際に捜査員がASKA宅に入った午後8時過ぎまで、なんと6時間も同容疑者が「泳がされていた」ことである。

 その間、首を思い切り傾げたくなることがいくつも起きた。午後のワイドショー放送中に、ASKA本人が個人ブログを更新。タイトルを「ミヤネ屋さんへ。」とし、こんな投稿をした。

<「人が、信じられなくなってる。」なんて、電話はしてませんよ。Appleのアカウントを、週に2回も乗っ取られ、インターネット、メールも一切出来なくなってしまいました。相手も特定出来ていたので、直ぐに警察に電話もしました。「サイバーを紹介して下さい」と。それだけです。幻聴、幻覚など、まったくありません。ASKA>

 自分が正常であると訴えつつ、妄想出まくりの印象の強い文章だったが、ASKAがそこでしたかったことは「情報ライブ ミヤネ屋」の放送内容に対する異議申し立てである。

 ブログ更新を知った「ミヤネ屋」はチャンス到来とばかりに、その内容を全国の視聴者に紹介した。そして、番組放送終了直後にASKAとの電話接続に成功、宮根誠司とのやりとりを収録した。

 その様子は、翌日、「独占スクープ」と題して14分間の妄想インタビューみたいな感じで放送された。それ自体、ジャーナリズムを装う見世物小屋みたいでグロテスクな動画だったが、もっと気になったのは、宮根誠司が電話の受話器を芸能レポーターの井上公造に手渡したときのASKAの第一声だ。

「(苦笑交じりに)公造さん、公造さん、あれ、曲流しちゃダメだって!」

 ここでASKAが何を言っていたのかというと、28日の番組の中で、井上公造が以前、ASKAから渡された未発表曲を勝手に公開していたのである。2020年の東京五輪のテーマ曲とのことだったが、それは明らかな著作権侵害行為だ。妄想出まくりのASKAでも、「曲流しちゃダメだって!」と抗議したのはまったく正当なのである。それに対し井上公造は、「いや、でも、あれは逆に聞かせたほうがいいかなと思ったんですよ」と意味不明の言い訳で、抗議を続けようとするASKAの言葉をさえぎり、強引に話題を変えた…



 

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アスカ3

悪質だと思った。

 かつて『平気でうそをつく人たち』というベストセラーがあったが、ASKAと電話をしている井上公造の無表情を見て、その書名を思い出した。あの数秒間はASKAのほうが絶対にまともだった。

 そして、夜、ASKAが報道陣で溢れかえる自宅にタクシーで帰ってきたときの様子。これがなぜか、タクシー内のドライブレコーダー映像として各テレビ番組に流出しまくった。内容はなんてことないのだが、ぼけた画像から伝わる緊張感に異様なものがあった。まさかこんなものを撮られているとは思わないASKAからしたら盗撮である。妄想が膨らんで当然かもしれない。

 タクシー内映像については、ネットが炎上した。後日、中小タクシー会社の協同組合である「チェッカーキャブ」が、<映像提供を行った社に対しては、グループとして厳罰をもって対応し、記録映像の管理徹底を図らせる所存であります>とウェブサイトに謝罪文を掲載した。でも、あの映像をマスコミに流した(売った?)タクシーの会社名を明かしたわけじゃない。タクシーに対する信頼感が相当崩れたし、あんなものを平気で流せるテレビ局というのがさらに信頼できなくなった。

 でもって、そのタクシーから降りて、自宅に向かったASKAは案の上、殺気立った報道陣によってもみくちゃにされた。ガレージから出てきたASKAの愛車のベンツのエンブレムがもぎ取られ、路上に落ちていて、「絵」を撮るのに必死なカメラマンが気づきもせずにそれを踏みつけていた。

 各テレビ番組は逮捕の瞬間の放送ということで大騒ぎ。その興奮ぶりは、たとえばオウム事件で麻原彰晃が逮捕されたときと変わらないくらいだった。

 あの約6時間はいったいなんだったのだろう。反射的に「麻原彰晃」という名を出したが、ASKAはサリンをばら撒いたわけでもないし、もちろん人を殺めたのでもない。

 覚醒剤取締法違反で逮捕されたASKAはたしかに法を犯している。執行猶予中の逮捕なので、こんどは何年もの実刑を食らうのだろう。罪はたしかに罪である。でも、彼は誰かに危害を加えたわけではない。家族や仕事仲間に迷惑をかけまくってはいるだろうが、社会的にものすごい悪事をやらかしたのではない。要は、シャブをやって自分の心身を傷つけただけではないか。

 彼は、相当深刻な薬物依存症の状態にあり、一生つき合い続けるしかない病気の持ち主なのである。刑罰に処して治る病気ならどんどん重罰を課せばいいが、まったくもってそういうお話じゃない。

マスコミ批判が多かった。

 マスコミは、アーチストとしてASKAには才能があったと必ず言う。だったら、警察とテレビ各局が結託して舞台設定したとしか思えない、あの6時間の見世物ショーがその才能をどれだけ痛めつけたか、自分らの鈍感な暴力性に1ミリでも気づいてほしい。

 1980年代の公共広告で、「覚せい剤やめますか。それとも、人間やめますか」という有名なCMがあった。ホラーCMとして今でも語り継がれているが、30年前はそういう感覚だった。つまり、覚醒剤に手を出してしまった者は、もう人間とは見なされなかったのである。人間に見えないから、見世物OK、著作権侵害OK、盗撮OKなのだろう……。

 薬物依存の研究と治療の第一人者である松本俊彦医師の『薬物依存臨床の焦点』という今年出た本の中に、上記CMについて触れたこんな一節がある。

<この手の啓発は、覚せい剤にまだ手を出していない人には一定の抑止効果があるかもしれないが、その一方で、社会に「薬物依存症の当事者=人非人」という誤解を植えつけてしまう危険がある。その結果が、各地でダルクを新たに立ち上げるたびにわき起こる住民反対運動である>

 ダルクは、ASKAも入寮したことがあるといわれている、民間の薬物依存症リハビリ施設だ。依存症問題解決にとても大きな役割を果たしている貴重な社会的リソースなのだが、30年前のあのCMの考え方が、まだその活動を阻害しているというのだ。

 今回は、フジテレビの昼番組「バイキング」で、坂上忍がタクシーの映像について「ああいうのを流しちゃっていいかなって素朴に思っちゃった」と言及。ロンドンブーツ1号2号の田村淳も、「情報を提供したタクシー会社は謝罪したのに情報を放送したメディアは謝罪しないの?不思議…」とツイート。有名芸能人からテレビ批判が出たことは、せめてもの救いだった。

 そして、2度目のASKAの逮捕に罵声を浴びせるネット民が極めて少なかったことも明記しておきたい。それよりもずっとずっとマスコミ批判が多かった。いまでも批判は続いている。30年遅れているのはテレビの連中の一部だけかもしれず、その感覚では遠からず視聴者に見放されるものだと思う。




以上、NEWSポストセブン12月3日のオバタカズユキ氏のコラムであった。

今回のASUKAの逮捕で薬物依存症の怖さを改めて知ったが、それよりも、マスコミの無責任極まりない立ち振る舞いや、それを世間に倫理感ゼロの状態での放送等に憤りを感じた。

大物芸能人の再度の逮捕を批判するのもいいが、報道各社は自分たちの報道をどうすべきか、問うべきではないか。


引用:NEWSポストセブン
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